2020年、誰もが予想しなかった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、感染拡大防止を優先させたことで歴史的な景気の落ち込みが起きました。
大手航空会社2社が新卒採用を中止したり、中小企業が内定取り消しをしたりと、企業の採用活動にも大きな影響を及ぼしています。
採用基準はコロナ前よりも確実に上がっており、昨年なら内定が出ていたケースも、今年は1次面接すら通らないという厳しい状況が続いています。
「どうして受からないんだろう」
今そう思っている学生さんは決して少なくないはずです。
これまで5000人を超える学生に、就職活動のアドバイスを行ってきた経験や人事経験をもとに、就職活動において最低限知っておくべき大切な事をお伝えしていきたいと思います。
目次
ー自分のビジョンがポイント
自己分析とは何かを明確にする
就活におけるビジョンとは
自己分析において最も大事なビジョンの考え方
ーまとめ
自分のビジョンがポイント
皆さん!今やっている就職活動は誰のためですか?
・・・そうです!『自分』のためですよね。
では、いつの自分のためですか?
過去?現在?違いますね。『未来の自分』のためですよね。
そんなの当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、
改めて就職活動について考えてみてください。
親を納得させるためでも、内定をもらうことがゴールでもありません。
自分自身の幸せな将来のため、自己実現のため、人生を充実させるために就職活動はするものです。
従って、就職活動は「自分の人生を最高に幸せにするためのビジョン」がポイントになってくるのです。
1.自己分析とは何かを明確にする
就活について調べると、「一番はじめにやるべき事は自己分析である」と就活サイトや本にも必ず書いてあります。
これは正解なのですが、その通りに進めているのに中々思うようにいかないという声をよく耳にします。
しかし、原因を追求するのは意外と簡単で、
迷われている方は自分のビジョンについて考えがまとまっていない、或いは考えていないケースが圧倒的に多いです。
現に、就職活動をしている学生にビジョンを問うと、答えられる学生は1割未満です。
反面、役員・社長面接など選考の重要なポイントで、ビジョンについての質問はかなりの確率で聞かれます。
感の鋭い方はもう気付かれているかと思いますが、
自己分析とは、この「ビジョン=自分の未来」まで考えられて初めて自己分析です。
過去分析で終わりにしてしまっている学生さんが多いのですが、
これではいつまで経っても納得のいく企業は見つかりません。
過去分析だけでは、過去の経験、自分の価値観だけに囚われて会社探しをすることになり、可能性に溢れた皆さんにとって非常に勿体無い結果になってしまいます。
また、過去分析だけで就活を終えた方は、入社後のミスマッチが非常に多いのも事実です。
2.就活におけるビジョンとは
ここでいうビジョンとは、自分自身の思い描く将来成長した自分、なりたい自分を指します。
これまでやってきた勉強やアルバイト、この先の仕事の事は一旦外して、
自分のプライベートなビジョンを考えてみてください。
勿論、なりたい自分を想像した時、やりたい仕事がそこに入っていればそれに越したことはありません。
そういう方は、はじめから業界を絞って就活を効率的に進める事が出来ますし、熱意も人一倍面接官に伝えられるはずです。
ただ、皆さんは新卒なので、やりたい仕事が無くて当然です。やりたい仕事が見つからないからと焦る必要は全くありません。
しつこいですが、大切なのは自分自身のなりたい大人像です。
3.自己分析において最も大事なビジョンの考え方
ビジョンは、そんなに難しく考えなくて良いのです。
「こういう人になりたい」
「こんな家に住みたい」
「こういう暮らしがしたい」
「この車が欲しい」
まずはこの程度で構いませんが、○歳までにというのを必ず考えてください。
企業の質問でも10年後が多いので、10年後を目安に考えると良いです。
自分の中での将来の100点満点を、好きなように考えてOKです。
書けるだけ書き出してください。
ただし、就活において最終的にはこれが自分自身でぼんやり分かっているだけはなくて、
面接官に伝えられないといけません。
まとめ
少なくとも新卒採用を実施している企業は、将来の経営計画、いわゆる中期、長期経営計画を立てていますよね。
そこを学生である皆さんが理解する必要はありませんが、企業の将来像、あるべき姿は理解しておく必要があります。
それがよく目にする企業理念です。
就職活動は未来の企業と未来の自分とのマッチングの場です。
皆さんも改めて、企業のHPで「企業理念」を確認して、自分のビジョンと一致するのか考えてみてください。
自分のビジョンを実現するために、今の自分に足りない経験やスキルを習得でき、
且つビジョンが一致している企業を見つけ出しましょう。
そして面接で本当にマッチしているのかお互いに確かめる、これが就職活動のベースです。
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